支援のための診断名告知

本人に診断名を伝えることは、適した時期に適した形で行われれば、彼らが自分自身について理解していくうえで大きな助けとなります。

ただし診断名告知は支援の流れの中のひとつの過程だということに注意が必要です。

 

2013年に日本精神神経学会の学会誌(精神神経学雑誌)に「自閉症スペクラムを告知するということ」という記事が掲載されました。

ここには診断名告知を含む、一連の支援の流れの概略が述べられています。

この記事は無料公開されており、下記のリンクから読むことができます。

精神経誌(2013)115巻6号

 

また、「自分のこと」のおしえ方(学研、2011)には、診断名告知をいつ・どのように行うかの目安や、告知文の作成の手引きが、より詳しく記載されています。

本人への説明のイメージを共有していただくために、下記の「告知文例」でも説明文をいくつか無料公開しています。

 


「ぼくって自閉症なの?」…周囲と違うと気づき始めた子どもへの「説明という支援」の実践的マニュアル。

診断説明までの準備や伝えた後の継続的な支援についても詳しく解説されている。豊富な「説明文テンプレート」付き。

 

内容

第1章 「子どもへの説明」という支援

第2章 私たちの自閉症スペクトラム観

第3章 ひな型(テンプレート)を用いた診断説明

第4章 診断名を説明する

第5章 いつ、診断名を伝えるか

第6章 誰が診断名を伝えるか

第7章 診断説明で期待される効果、あるいは診断説明の目的

第8章 診断説明の副作用

第9章 診断説明のあとの支援

付録 子ども向け勉強会資料(スライド原稿)



告知文例

心理学的医学教育の一環として作成された告知文例の一部を紹介します。

どのような手続きで・どのタイミングで行うかは「アスペルガー症候群・自閉症 『自分のこと』のおしえ方」(外部リンク)をご参考ください。

 

事後に使用状況やご感想をお寄せいただければ幸いです。

啓発・研究目的での引用の場合は事後にペック研究所までご連絡ください。

連絡先:ipec2005tokyo▲gmail.com (▲を@に変えて送信)

 

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告知文例1.pdf
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告知文例2.pdf
PDFファイル 139.1 KB

支援継続後の再説明文

診断名告知後の支援が適切になされていれば、子ども自身がコツを学びたいと希望できるようになります。

知能検査の結果を活用して、強みと苦手がセットのものだと説明する文例をあげます。

(説明状況等は「アスペルガー症候群・自閉症 『自分のこと』のおしえ方」(外部リンク)を参考)

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支援継続後の再説明文.pdf
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情報取り扱い説明文

自閉症という情報はとても大切だから大切さをわかってくれる人だけに話したほうがいいと子どもたちに伝えています。

自分の診断を知った子どもが他の子どもにその子の診断名を告知してしまわないためにも、この確認は重要です。

 

 

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情報取り扱い説明文.pdf
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障害者手帳の説明

この説明文は(高等)特別支援学校から障害者雇用につながるタイプの子どもたちの診療で用いています。

このタイプの子どもたちは療育手帳を取得する場合が多いため文例でもそのようになっていますが、精神障害者保健福祉手帳に変更して使用することも可能です。

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障害者手帳の説明.pdf
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初診目的説明

受診の目的を説明することは、子どもを安心させるだけでなく、相談技能を育てる第一歩でもあります。

初診前には医師には子どもの状況を把握できていないので、親御さんがわが子に有効な説明を把握できてはじめて適切な事前説明が可能となります。

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初心目的説明.pdf
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